高速輸送艦グアム、那覇から横浜に


6月26日午前、横浜NDのBバースに接岸する高速輸送艦グアム(2020.6.26読者撮影)


横浜NDに係留されたグアム(2020.6.26星野撮影)

  6月26日の午前、高速輸送艦グアムが横浜NDのBバースに接岸した。その後、7月10日現在に至っても、グアムは横浜に滞在し続けている。

3月4日から6月24日まで那覇軍港にずっと停泊していたグアムが稼働するのは久しぶりで、横浜NDには今年1月14日以来の入港だ。この間、那覇軍港から動かなかった背景には、新型コロナウィルス感染拡大問題で動きが取れなくなっていた、ということがあるだろう。ただし、コロナ問題以前からグアムは、「前任」の高速輸送艦ウエストパック・エクスプレスに比べると、動きがそれほど頻繁ではない印象を受ける。

 今回のグアムの横浜寄港の目的は何だろうか。横浜入港前日の6月25日夕暮れ時にノースドックのBバースを目視した限りでは、とくにグアムに積み込むための荷物や車両などは置かれていなかった。

グアムが沖縄以北の東アジアにおける輸送業務を引き継いだのは、2017年12月頃からだが、それ以降、18年と19年ともに、夏になると横浜に長期滞在する「運用」が繰り返された。今回も、このまま横浜にしばらく滞在し続ける可能性がある。

グアムは物資や車両だけではなく、数百人規模の海兵隊部隊も輸送する。大勢の兵士を運ぶ船でもあるのだ。もちろん、運航のための乗員もいる。

今回の寄港の際に、どれだけの人員が乗っていたのかは定かではないが、いずれにしても人員の移動があったことは間違いない。米軍は、グアムの横浜回航に際し、新型コロナウィルス感染予防のためにどのような措置をとったのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2019年9月29日の夜、横浜NDに到着したグアムから続々と上陸する海兵隊兵士。おそらく数百人規模の
部隊だった模様だ。上陸してすぐに、富士山麓の演習場に移動したとみられる。(2019.9.29星野撮影)


2019年4月6日の昼頃、停泊中のグアムから降りてNDにたむろする海兵隊員たち。(2019.4.6星野撮影)



2020-7-11|HOME|